喫煙は感染症のリスクを高めます

喫煙により免疫力が低下

 喫煙すると免疫機能が低下し、感染に対する抵抗力が低下するため、インフルエンザや肺炎などの感染症にかかりやすく、重症化しやすくなることが報告されています。
インフルエンザが流行した際、喫煙者と非喫煙者ではインフルエンザの罹患率、重症化率とも喫煙者のほうが高かったとの調査結果があります。また喫煙者の家庭で受動喫煙したマウスにインフルエンザウイルスを接種すると、免疫物質をつくる白血球は、受動喫煙していないマウスの3 分の1 になることがわかりました。

新型コロナウイルス感染症に対するリスク

 新型コロナウイルス感染症については、免疫力の低下はもちろん、密集・密接・密閉の3 密になりがちな喫煙所でクラスターが発生した事例があり、喫煙行為自体が罹患のリスクを高めているといえます。
またワクチン接種後の調査で、2 回目接種の3 カ月後の抗体価が、喫煙者は中央値より3 割以上低かったとの結果が報告されています。
外出自粛の影響で、家庭内での受動喫煙が増えたとの報告もあります。自分と大切な人を守るためにも、禁煙をおすすめします。

※国立病院機構宇都宮病院によるファイザー製ワクチンについての調査 参考: e- ヘルスネット(厚生労働省)、日本禁煙学会ホームページ