「セルフメディケーション」とは、日頃から自分の健康状態をチェックし、自分で判断できる程度の体調不良はOTC医薬品(市販薬)などを使って手当てすることです。一人ひとりがセルフメディケーションを実践すると、医療機関を受診する時間や費用を省くことができ、国全体の医療費削減効果が期待されています。
ちょっとした不調のときは OTC医薬品を上手に使おう
OTC医薬品とは、薬局やドラッグストアなどで自分で選んで購入できる「一般用医薬品」と「要指導医薬品」のこと。OTCとは、「Over The Counter」の略です。
OTC医薬品は、体質や症状に合った薬を適切に使うことが大切です。わからないことがある場合は、薬局やドラッグストアなどの薬剤師に相談しましょう。症状が悪化する場合は、医療機関を受診してください。
花粉症の薬もあり! 医療用から転用されたスイッチ OTC 医薬品
スイッチ OTC 医薬品は、医師の処方せんがないと手に入らなかった医療用医薬品からOTC 医薬品に転用(スイッチ)されたもので、同じ有効成分を含んでいます。たとえば、花粉症にも効くアレルギー性鼻炎薬に含まれるロラタジンは、医療用医薬品の成分です。
効きめがよい分、正しく使用しないと副作用などが起こることもあります。購入するときは、薬剤師に相談してください。
セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)を活用しよう 薬のレシートは捨てないで!
セルフメディケーションの推進を後押しする制度として、「セルフメディケーション税制」が実施されています(令和8年12月31日まで延長)。健康診断や予防接種を受けるなど一定の取り組みをしていれば、対象となる医薬品の購入合計額(家族の分を含む世帯分)が1万2,000円を超える場合、所得控除が受けられます(注)。詳しくは下記ホームページをご覧ください。
(注)令和3年分の確定申告から、「一定の取り組み」に関する書類の添付は不要となりました。
※日本一般用医薬品連合会 「知ってトクする!セルフメディケーション税制」https://www.jfsmi.jp/lp/tax/
※国税庁「特定一般用医薬品等購入費を支払ったとき(医療費控除の特例)【セルフメディケーション税制】」
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/1129.htm