日中の強い眠気は、治療が必要な場合も

日中についウトウトしてしまった経験はありませんか? 昼食後の軽い眠気などは、誰にでも起こりうることです。しかし、起きていなければならない場面にもかかわらず強い眠気に襲われる場合は、 治療が必要かもしれません。

まず疑うべきは慢性的な睡眠不足ですが、日常生活に支障がある場合は専門医へ

令和元年「国民健康・栄養調査」によると、睡眠時間が6 時間未満の割合は男女とも約4割で、20~50歳代で日中に眠気を感じている人は男性が約35%、女性が約43%いることがわかっています。日中に不調(集中力の低下や頭痛など)が現 れる場合は睡眠時間が足りていない場合がありますので、まずは十分な睡眠をとるようにしましょう。

それでもなお、日中の 眠気が生活に支障をきたす場合は下記の病気の可能性もあります。仕事の妨げになるだけでなく交通事故等につながる場合も あるため、睡眠専門の医療機関やかかりつけ医を受診して必要な検査や治療を受けましょう。

睡眠時無呼吸症候群

眠りだすと呼吸が止まり、身体が酸欠状態になって睡眠が中断される病気。慢性的な睡眠不足となるほか、長時間の酸欠状態で高血圧となり、心筋梗塞を起こすリスクも高まります。

こころの病気

こころの病気の多くは不眠を伴います。単なる不眠だと思っていたら実はうつ病だったというケースもあります。

 

ナルコレプシー

古くから知られている過眠症のひとつで、目を覚まし続ける役割を持っている神経細胞が働かなくなることで起こる病気。