箱根旧街道石畳(須雲川(すくもがわ)自然探勝歩道)

箱根旧街道は江戸時代の箱根越えの道。
すねまでつかる泥道が石畳の道として整備され、今も一部が残っている。
急坂が多く、関所の検問もきびしいため、箱根は「東海道第一の難所」といわれた。
江戸時代の旅人に思いをはせながら石畳を歩いてみよう。

元箱根の第一鳥居の近くから坂を上がり、箱根旧街道(旧東海道)の杉並木を歩いていこう。30~40分ほどいくと甘酒茶屋がある。昔の風情が残る茶屋で一休みしたら畑宿(はたじゅく)に向かってさらに歩こう。途中車道に出たりしながら1時間ほど行くと、畑宿一里塚に着く。道の両脇に土が盛られ、頂上に標識樹が植えられている。日本橋から数えて二十三里目の塚だ。畑宿の町から50~60分歩くと鎖雲寺(さうんじ)がある。ここには浄瑠璃や歌舞伎の演目「箱根霊験躄仇討(いざりのあだうち)」に登場する勝五郎と初花(はつはな)の墓がある。須雲川自然探勝歩道はこの辺りまで。最寄りの「須雲川」バス停から帰路につこう。
健脚者はさらに箱根湯本に向けて歩いてもよい。箱根湯本まで90分ほどかかるが、途中バス停がいくつかあるので、疲れたら無理をせずバスを利用しよう。
※元箱根からの下りのコースを紹介したが、箱根湯本から「須雲川」までバスで来て、元箱根まで登るのもよい。

杉並木
江戸幕府によって箱根宿が造られた頃、旅人に木陰を与えようと植えられたの。箱根旧街道には現在、樹齢360 ~ 370 年余の杉が約400 本残っている。

 

 

 

 

 

 

 

 

甘酒茶屋
旅人の疲労を回復する甘酒をふるまっていた茶屋が今も残っている。甘酒のほか、味噌おでん、力餅などのメニューがある。
7:00 ~ 17:30(L.O.17:00)
年中無休  0460-83-6418

 

 

畑宿一里塚
畑宿から見て右側の塚にはモミの木が、左側の塚にはケヤキの木が植えられている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひとあしのばして ~箱根の滝めぐり~

◆千条(ちすじ)の滝
高さ約3m の滝が、幾すじも横に並んで流れ落ちている滝。幅は約20m にもわたる。

◆玉簾(たまだれ)の瀧(写真上)・飛烟(ひえん)の瀧(写真下)
旅館天成園の敷地内にある。滝の源流となっている湧水は、古くから「延命の水」として親しまれ、旅人にうるおいと活力を与えていた。

今回歩いたコース

 

箱根登山鉄道で小田原駅から箱根湯本駅まで約15 分。
箱根湯本駅から元箱根・箱根神社入口バス停まで旧街道経由のバスで約30~ 40 分。
「芦ノ湖大観I.C.」または「箱根峠I.C.」から元箱根港まで5 ~ 10 分。

※営業時間や料金等は変更される場合があります。
※新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、営業時間の短縮や変更、臨時休業、閉鎖等の対策を講じている施設・交通機関があります。詳細は施設HP 等をご確認ください。