TCHを改善して、大切な歯を守ろう!

TCH(Tooth Contacting Habit)とは、無意識に上下の歯を接触させる癖のことです。人が口を閉じているとき、通常上下の歯は接触していません。TCH があると歯に負荷がかかり、歯がぐらつく・折れるなどのトラブルを招きます。また、TCH によって虫歯や歯周病が悪化しやすいこともわかっています。

TCH のチェック方法

姿勢を正しくして正面を向き、唇は力をこめずに上下を軽く接触させる。
その状態で上下の歯がどこも接触しないよう軽く離してみる。

違和感がない人
TCHの可能性は低い
違和感がある人
TCHの可能性が濃厚
★頬の内側や舌のまわりに歯型がつく人もTCH の可能性あり

TCH 改善のステップ

ステップ1
大きく息を吸いながらしっかりと噛み、その後一気に「あっ」と声を出して息を吐き脱力します。
これにより、歯が接触しているとき・接触していないときの違いを習得します。

ステップ2
「歯を離す」「リラックス」などと書いた紙を身の周りに10 枚以上貼り、見るたびに脱力します。
これを繰り返していると、次第に貼り紙を見ただけで条件反射的に脱力できるようになります。

ステップ3
ステップ2 を継続していると、貼り紙を見なくても歯の接触に気づくようになります。
最終的には、上下の歯が接触した瞬間に無意識に離すことができ、口腔内のさまざまなトラブル予防となります。

監修 齋藤 博(サイトウ歯科 院長)