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インフルエンザの流行に備えて予防接種を受けましょう

 新型コロナウイルス感染症の流行が始まった2019-2020年以降、感染対策が奏功し、インフルエンザの報告数は激減しています。
 一方、今年に入ってから南半球ではインフルエンザが急激に増加しているほか、3年間にわたりインフルエンザの流行がなかったため、次に流行する際はこれまでのシーズンを上回る恐れもあります。
流行に備えてしっかり対策をしておきましょう。

ワクチン接種で合併症や死亡のリスクを減らそう

インフルエンザワクチンの効果は接種約2週間後から表れ、約5 ~ 6カ月続きます。
ワクチンを打っても発症を100%抑えることはできませんが、ワクチンの最大の効果は肺炎や脳症などの合併症や死亡のリスクを減らすことです。65歳以上での死亡を抑える効果は82%といわれています。

2022-2023冬シーズンのインフルエンザワクチン
 A/ビクトリア/1/2020(IVR-217)(H1N1) A/ダーウィン/9/2021(SAN-010)(H3N2)
 B/プーケット/3073/2013(山形系統)     B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)

  • 12月中旬までに接種を終えましょう

    例年の流行のピーク(1 ~ 2月)に合わせて、12月中旬までには接種を終えておくと安心です。
    *13歳未満のお子さんなどは、1回目の接種から約4週間の間隔を空けて2回目の接種が必要です。1回目の接種を11月中に済ませておきましょう。

  • 合併症リスクの高い人は 積極的に接種しましょう

    高齢者、幼児、妊婦、持病*のある方などは、接種が強く推奨されています。
    *慢性呼吸器疾患( 喘息・COPDなど)・慢性心疾患・糖尿病など。

新型コロナ感染対策も継続しましょう

気温が低く空気が乾燥する冬はウイルスの活動が活発になります。新型コロナ感染対策はインフルエンザにも有効なので継続しましょう。

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